兵庫県明石市の子育て支援のひとつとして、「おむつ宅配」が話題になっています。
これは、明石市の市内に住む0歳児におむつを無償提供するというものです。
このおむつ宅配という制度、一見すると単なる福祉制度の一つのようにも見えますが、これまでと全く異なる支援のアプローチということで話題となっています。
一体、どのような支援なのでしょうか。
各家庭に配達するおむつ宅配はどう導入されるのか
<おむつ宅配の育児支援とは>
0歳児1人につき、紙おむつの使用量目安となる約2パック分(およそ3,000円程度)を毎月1回、市が選定した業者に配達してもらうというもの。
この支援制度は、単なる物資の援助という目的ではなく、子育て世帯の負担軽減や母子の健康状態の確認や虐待防止などの複数の意味を持っています。
布おむつなどを使用しているなど、紙おむつが必要のない世帯には、同額分のおしりふきやミルクといった、育児に必要と思われる日用品を提供する検討もされています。
明石市では、2020年4月からこの取り組みを導入し実施する予定としています。
明石市の目的とは?おむつ宅配支援の背景
明石市はこれまでも積極的に、子育て世帯を支援する取り組みを行ってきましたが、全国に先駆けてこうした取り組みを導入した背景には、もっとも支援が必要とされる時期において、母子の孤立化を防ぐという目的があります。
支援が本当に必要な人ほど、どうやって助けを求めたら良いのかが分かっていない、という問題があるといいます。
おむつを宅配することで、支援を必要としている人と直接接する機会を作り出すことが、支援の一歩と考えられているのです。
こうした、福祉の側からより近くまで寄り添っていくという姿勢はアウトリーチ型の支援と呼ばれ、これまでの支援のかたちとは大きく異なるのが特徴です。
滋賀県でも同様の取り組みをしている自治体があり、注目を集めています。
そして配達ドライバーには子育て経験のある女性を採用し、訪問先の家庭の様子やサービスの利用状況といった情報を収集することで、必要に応じた具体的な支援策を提示することが可能になるとしています。
まとめ
行政そのものが0歳児の子育て世帯、つまり一番支援が必要だと思われる家庭に対して、こうして踏み込んだ支援を行ったことは、これまでの日本ではあまり見られませんでした。
子育てで助けを必要としているが、なかなか自分から声をあげることができない人にとっては、明石市の取り組みは大きな支えになることでしょう。
子育て支援の取り組みとして良い結果があらわれ、多くの自治体に採用されることが期待されています。
私たち優和住建は、明石市と神戸市西区・垂水区エリアで中古一戸建てや中古マンションをご紹介しています。
マイホームでお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。