限られた土地を有効に活用する狭小住宅の数は近年増加しています。
しかし中には狭小住宅は恥ずかしいのではないか?と感じる人がいるのも事実です。
そこで今回は、なぜ狭小住宅が恥ずかしいと思うのかをご紹介するとともに、狭小住宅を建てる際に後悔しないための家づくりの方法とぜひ知っておきたい固定資産税におけるメリットをお伝えしたいと思います。
狭小住宅の需要はあるのに「恥ずかしい」と思う原因とは?
狭小住宅は主に都心部を中心に、利便性などを重視した好立地の場所に住みたい人や、おしゃれでオリジナリティのある住宅に住みたい人にとても需要のある住宅です。
多くの人にとって狭小住宅は、希望の場所に土地を購入し、さまざまな建築技法や工夫を施して素敵に住まうことができる住宅だと捉えられているといえます。
一方で狭小住宅は恥ずかしいのでは?と感じてしまう理由はなぜでしょうか?
それは親兄弟や友人、はては子どもの友達など家族以外の人を招き入れたときに、「狭い」と思われないだろうか?という懸念からそのように感じてしまうのではないでしょうか。
実はこの「恥ずかしいのでは?」という心配は、自分たちが満足している家であれば全く感じることのない感情なのです。
立地や外観デザイン、工夫を凝らしたつくりやインテリアなど、住む人本人が満足していれば「恥ずかしい」という思いは出てこず、むしろ自慢の家になり得るのではないでしょうか。
そのためにも、狭小住宅ではより後悔しない家づくりが望まれます。
需要ある狭小住宅にするために!後悔しない家づくりの方法
狭小住宅でより満足して快適に住み、建ててから後悔しないためのポイントは、狭小住宅での「暮らしやすさ」と「見栄えのよさ」を追求することです。
狭小住宅では敷地面積が狭い分、室内採光や風通し、居室の狭さからくる圧迫感、収納機能の少なさなどが懸念されます。
そこを解決するには、吹き抜けや天窓の設置、スキップフロア、デッドスペースの活用などが用いられますが、併せて住宅の断熱性と気密性にも注意しなければなりません。
なぜなら開放感ばかりを追求した結果、冷暖房の効率が悪く住み心地がよくないといった結果を招きかねないからです。
また、狭小住宅の見栄えをよくするには外観のデザインも重要です。
敷地を有効に使うため無駄のない外観になりがちですが、外壁の質感に気を付けたり、窓や照明、エクステリアにデザイン性を持たせるなど工夫をするだけでぐんと見栄えがよくなります。
狭小住宅の需要があるのは固定資産税の安さも理由
意外と見落としがちな狭小住宅のよい部分に「固定資産税が安い」という点があります。
土地面積自体が小さいのでおのずと床面積も大きくはなりにくいですが、加えて狭小住宅でよく用いられるスキップフロアや中二階は固定資産税の対象とならないため、体感的な居住空間の広さに対して固定資産税が安く感じられるという点は大きなメリットです。