住宅ローンは固定金利にするべきか、それとも変動金利にするべきか?
住宅購入のとき、多くの人が悩む問題です。
実際はどちらを選ぶ人が多いのでしょうか。
住宅金融支援機構による「2018年度 民間住宅ローン利用者の実態調査」(2019年9月発表)では、変動金利を選ぶ人が約6割、残りの約4割が固定金利(期間選択型、全期間固定型の合計)を選んでいます。
そして、変動金利を選んだ人の7割以上が、その理由について「金利が低い」ことをあげています。
このように、多くの人が金利の低さで変動金利を選んでいますが、実際は固定型に向いている人、変動型に向いている人のタイプが存在します。
以前も住宅ローンについて簡単にご紹介しましたが、今回は、固定型・変動型、どっちが向いているのか、その判断基準となるポイントを解説します。
固定金利と変動金利!住宅ローンはどっちを選べばいい?
長びく低金利下にある現在、多くの人が「当面は金利も上がらないだろう」と考えています。
そのため、金利の低い変動型ローンを選ぶ人が多いのですが、今後の金利の動きは予測できません。
変動型は金利上昇局面になったとき、住宅ローンの返済額も上がり、生活に支障をきたす可能性があります。
では固定型のほうがお得かと言うと、そうとは限りません。
金融機関にもよりますが、一般的に固定型と変動型には1~3%の金利差があります。
住宅ローンは大きな借入額になるので、金利差1%でも返済額に大きな差が出てしまうのです。
ただ、返済額は一定なので、安定した返済計画を立てることができます。
それらを踏まえた上で、どっちが向いているのか、タイプ別にみていきましょう。
<変動金利型が向いているタイプ>
・家計に比較的余裕があり、金利が上がっても貯蓄などで対応できる人
・借入額が少ない、または借入期間が短い人
金利が低い分、元本がより早く減っていくため、返済効率も高くなります。
<固定金利型が向いているタイプ>
・住宅ローンにより家計に余裕がないケース
住宅ローンは30年~35年といった長期にわたるので、金利上昇リスクも高まります。
金利が上がっても確実に返済できる全期間固定を選択したほうがよいでしょう。
固定金利型と変動金利型住宅ローン!お得感で決めるのはNG?
結局のところ、固定金利型と変動金利型を比較して、当面の支払額だけで損か得かを決めることはできません。
ライフスタイルの変化にもフレキシブルに対応できる住宅ローンの組み方が理想です。
そのために気をつけておくべきことがあります。
・住宅購入時に自己資金を多くして借入額をおさえる
・できるだけ定年までに支払いが終わるよう返済期間を設定する
・繰り上げ返済によって返済期間を短縮する
・返済比率(年収に占めるローンの返済額の比率)を30~35%におさえる
住宅は一生の買い物、無理のない返済を心がけましょう。
まとめ
固定金利型と変動金利型の住宅ローンについて解説しました。
どっちが得かというよりも、どっちが向いているかで選ぶ必要性をおわかりいただけたと思います。
現在はさまざまな住宅ローンがあり、変動金利と全期間固定金利を組み合わせた「金利ミックス型」の商品もあります。
すべて全期間固定で借りるよりも毎月の返済額が低く、金利上昇リスクも変動金利のみで借りるより抑えられることから、選ぶ人も増えています。
いずれにせよ、返済可能額を基準に無理のない返済計画をたてることが大切です。
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