中古住宅購入を決めたものの、あちこちにリフォームしたい箇所がある場合。
しかし大規模なリフォームとなり、費用の捻出に頭を悩ませてしまうかもしれません。
そんなとき、おすすめしたいのが金融機関で扱っている「一体型ローン」です。
普通のローンとどう違うのか、どのようなメリットデメリットがあるのかを解説していきます。
中古住宅購入・リフォーム資金の一体型ローンとその他ローンとの違い
一体型ローンとは住宅購入資金とリフォーム資金をまとめて借入できるプランです。
一般的なローンでは購入資金・リフォーム資金のみでそれぞれ借入するものを一本化することが可能。
それぞれ単体で借入するのと比較して、リフォームに充てる費用の割合を多めにとってリフォームの自由度を上げたい方、中古住宅購入とリフォームを同時におこないたい方、安定した資金計画を立てたい方などに便利なローンです。
中古住宅購入・リフォーム資金の一体型ローンのメリットデメリット
まずは一般的な住宅ローン・リフォームローンそれぞれのメリットデメリットから解説していきます。
住宅ローンは借入金額の上限が高く、返済年数も長期に設定することが可能。
さらに金利も固定だと仮定した場合でおよそ1%と安いですが、担保が必要となるケースが多く、審査も厳しいことが特徴。
対してリフォームローンは無担保で借入することができ、審査結果が出るのも早いですが、金額の上限が低く返済年数も短期、金利も約2~5%と高くなる傾向があります。
リフォームの規模によっては、リフォームローンの借入金額でおこなうのが難しいことも。
一体型ローンは、金額が一本化している分、購入費用・リフォーム費用の裁量を自分で調整できるため、大掛かりなリフォームもおこなえるようになります。
返済年数も最長35年と長期で、金利も住宅ローン相応に。
床面積50㎡以上、ローン期間10年以上という条件がありますが、リフォーム費用に充てた分も住宅控除を受けることができ、総じてリフォーム単体での費用借入と比較して負担を最小限に抑えられるのは大きなメリットです。
しかし借入金額が個々のローンより多額となる分、年収などによる審査基準が厳しく、満額借入れられない場合も。
また、リフォーム内容と見積もりを金融機関に提出する必要があるため、時間的な余裕を見て依頼した方が良いでしょう。