不動産の売却をするときは、あらかじめ物件の引き渡し時期や代金の決済について明らかにしておくとスムーズに進みます。
大まかな流れを事前に把握しておくことが、準備しておくべきことや自分がしなくてはいけないことをはっきりさせることにつながります。
そこで今回は、兵庫県明石市や神戸市周辺で不動産の売却を検討する方に向けて、物件の引き渡しの流れについてご紹介しましょう。
不動産売却を成功させるために知っておきたい引き渡しの流れとは
住宅やマンションなどの不動産を売却するために、買い手と売買契約を締結し終えると、残代金決済と物件の引き渡しをおこないます。
日時や場所の指定は買主がおこない、一般的には不動産会社の事務所や金融機関などが指定されます。
当日におこなう引き渡しと残代金決算の手続きの流れは、以下の5ステップのとおりです。
ステップ1 物件および契約内容の最終確認
契約内容に誤りはないか、確認をします。
意見や内容に食い違いがある場合はその場で話し合いをおこない、両者の合意が得られなければ、引き渡し日が遅れることもあるでしょう。
ステップ2 残代金の受領
書類や契約内容の確認が済んだら、金融機関の担当者などを介して、売買価格から手付金をさしひいた残代金の支払いをおこないます。
ステップ3 各種代金の精算
残代金のほかに、固定資産税や都市計画税などの税金、マンションであれば修繕積立費や管理費などの各種代金を清算します。
一般的には引き渡し日前日までは売主が、引き渡し日以降は買主が負担として清算します。
ステップ4 鍵と書類の引き渡し
パンフレットや設備の保証書、取扱説明書などの関係書類と、建物すべての鍵を引き渡します。
ステップ5 諸費用の支払い
最後に、仲介会社への手数料や司法書士報酬などの支払いが完了すれば、引き渡しは終了です。
これから不動産売却する人がおさえたい引き渡し日当日のポイント
引き渡しをスムーズに進めるためにも、次のようなポイントに注意することをおすすめします。
引き渡しは平日の午前中が基本?
物件の引き渡しには、所有権の移転登記をする必要がありますが、この手続きをおこなう法務局は開局日が平日のみです。
手続きが引き渡し後にすぐできるよう、また決済が無事におこなわれているか確認できる時間をとる意味でも、平日の午前に引き渡しをおこなうとよいでしょう。
契約を解除する場合の対応を明らかに
ローンが通らなかった、契約を白紙に戻したいなど、さまざまな理由で契約を解除することになる可能性があります。
こうした場合に、どのように対応するのか、事前に話し合って決めておくとトラブルを回避することにつながります。