不動産を売りに出したものの、なかなか買い手が付かず売却期間が長引くと、多くの方が不安になるのではないでしょうか。
不動産の売却期間が長引いてきたら、原因を解明してしかるべき対応を取るのがおすすめです。
今回は不動産の売却期間が長引く原因とその対処法についてお伝えしたいと思います。
不動産の売却が長引く原因
まず、不動産の売却には平均でどれくらいの期間を要するのか、一般的な不動産売却の流れに沿って見てみましょう。
不動産売却にかかる期間の目安
●不動産の査定・不動産会社決定
不動産の査定を申し込み依頼する不動産会社を選定するまでには、半月~1か月ほどかかるといわれています。
●売却活動の開始・内覧受け入れ・交渉
売却活動を開始し、チラシやネット掲載、内覧を受け入れて交渉に至るまでには約3~6か月を要するといわれています。
●売買契約の締結・引き渡し
購入希望者が見つかり、売買契約を締結して引き渡すまでには平均で半月~1か月かかるといわれています。
上記のような流れで売却をおこなうわけですが、平均期間より長くなっていれば、長引いているといえるでしょう。
不動産売却が長引く原因とは?
●価格設定が相場より高い
近隣の類似物件の相場と比較して販売価格が高い場合、売却が長引く原因となります。
●土地の立地や形状・境界などに問題がある
不動産の立地そのものが、利便性が悪かったり需要の少ないエリアであったりといった問題がある場合も、長引く原因のひとつとなります。
変形地や隣との境界があいまいな土地も、売却が長引く原因となります。
不動産の売却が長引く場合の対処法
不動産の売却が長引く原因が解明できたら、それに応じた対処法をおこなって売却期間を早めましょう。
まず価格設定が相場より高い場合は、なるべく早めに値段を下げるのがコツです。
ずっと売れ残っていると否応なしに価格は下がり、場合によっては相場よりも低くせざるを得なくなります。
いつまでも広告やネットに掲載されてずるずると値下げをしていくよりは早めに相場に見合った値段に見直す方が、売れ残り感が出ず賢い対処法といえます。
また、土地の境界線があいまいな場合には、管轄の法務局もしくは登記情報提供サービスを利用して測量図の有無を確認しましょう。
測量図の作成には3か月前後かかる場合もあるので、できれば売却前にきちんとしておきたいですね。