最近、リフォーム雑誌などで「スケルトンリフォーム」という言葉を目にすることはありませんか?
なんとなくイメージはできても、どんな意味なのか答えられる人は少ないかもしれません。
今話題の「スケルトンリフォーム」、どのようなリフォームをいうのでしょうか?
スケルトンリフォームの特徴をわかりやすく解説!
「スケルトン」は英語で骨格を意味します。
建築物における骨格とは、建物の骨組みである梁や柱、床などのことをいいます。
つまり「スケルトンリフォーム」とは、骨組みだけ残し、内装や設備をすべて解体して行う大掛かりなリフォームのことです。
なので、柱で支えない構造を持つツーバイフォー(2×4)やプレハブ工法などの建築物のように、スケルトンリフォームに向かない(リフォーム自体は可能ですが、間取りの変更ができない)建物もあります。
ここでは、「リノベーション」との違いも含めて解説していきます。
「リフォーム」と「リノベーション」は同じ意味で使われることも多くなっていますが、本来は異なる意味を持ちます。
一般的に「リフォーム」は、老朽化した建物を新築の状態に戻すことをいい、「リノベーション」は、既存の建物に対して大規模な工事をおこなうことをいいます。
例をあげると、賃貸物件の退去時に入居前の状態に戻す原状回復などが「リフォーム」、住まいの現状をデザイン性の高いものに変えたり、間取りを生活に合わせて改良することが「リノベーション」です。
「リノベーション」の方が、建物全体におよぶ大きなリフォームといったニュアンスで使われることが多いようです。
理想のリフォームを実現するスケルトンリフォーム!そのメリットとは?
最近は多くなった「スケルトンリフォーム」。
骨組みだけ残して行う大規模なリフォームですから、「フルリフォーム」とも言われます。
大がかりな施工にはなりますが、骨組みを残した分、「建て替え」よりは費用を抑えることができます。
ただし、あとから見つかった瑕疵により補修を余儀なくされたり、追加工事をした場合などは、予想外の費用がかかることもあるので注意しましょう。
スケルトンリフォームのメリットをあげてみましょう。
■「セットバック」の影響を受けない
建物を建てる場合、その土地は幅4m以上の道路に2m以上接していることが必要となり、幅4m以下の道路の場合は、建物自体の位置を基準まで下げなければなりません。
道幅の狭い場所にある古い家など、この要件に該当した場合は、その位置のままでは建て替えをすることはできませんが、スケルトンリフォームなら、骨組みを残した状態での改修として施工が可能です。
■新築同様の住み心地が実現できる
古い家でも骨組み以外はすべて新しくするので、まさに新築同様の住み心地です。
■水回りを一括して改装工事できる
キッチンやお風呂など、水回りの間取り変更には配管工事がつきもの。
古くなった給排水管をまとめて一新できます。
水回りだけでなく、電気の配線なども交換できますね。
■間取りの変更が自由にできる
子育て世代からリタイアメント世代と、それぞれのライフステージによって、快適な家の間取りは変わります。
「子どもたちが使っていた部屋をひとつにつなげて大きな居間にしたい」「バリアフリーを充実させたい」など、その時に必要な間取り変更が可能です。
■耐震構造に変更できる
建てた時期によっては、耐震基準を満たしていない家もあります。
スケルトンリフォームなら、家の構造全体を耐震性の高い材質に改修できます。
■断熱構造に変更できる
断熱材を壁に使用すると家全体の断熱対策となり、夏は涼しく、冬はあたたかい快適な空間を実現できます。
冷暖房効率もよくなり、省エネ効果もあがります。
■白アリ被害や劣化部分が把握しやすい
スケルトンリフォームにすることで、かくれて見えなかった白アリ被害や、水回りなどの劣化部分を簡単に発見できます。
対策を施しておくことで、リフォーム後も住み心地のよい状態を長く保てます。
まとめ
スケルトンリフォームには多くのメリットがある半面、人の手によって骨組みの状態にしていくため、比較的工期が長くなり、その分人件費も高くなる傾向があります。
新築や建て替えよりはコストは下がるとはいえ、工期が伸びると予想以上に高い費用が掛かってしまうケースもあるので、前もって確認が必要です。
実際にリフォーム工事を行う際は、工期や予算、工事の間の仮住まいのことなども考えて進め、理想のリフォームを実現してくださいね。
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