神戸市は六甲の山々と田園、海に囲まれた港町として栄え、瀬戸内海を臨む温暖な気候は、人々の快適な暮らしを支えてきました。
しかし、高度成長期の経済や産業の発展は、自然環境を徐々にむしばんでいったのです。
そこで神戸市は1972年、自然破壊を阻止し、いつまでも美しいまちを守るため、人間環境都市宣言を出しました。
その中で、「緑の山、青い空、紺碧の海、そして太陽の輝く町、神戸。その神戸を、平和と安全が守られ、自然と文化の融合した最も人間性ゆたかな町にすることを目指し、子孫に引き継ぐべきである」と訴えて、世界の環境元年としました。
それ以降、神戸市は数々の環境に対する取り組みを行い、環境保全や地球温暖化対策、子どもの頃から始める環境教育には力を入れています。
子どもにもわかりやすく!環境教育の取り組みが創る神戸市の未来
神戸市が実施する環境についてのおもな取り組みをご紹介します。
・こうべバイオガスの利用促進
下水処理の過程で発生したガスを、都市ガスとほぼ同様の品質で、天然ガス自動車の燃料として活用できる「こうべバイオガス」として精製することに成功しました。
「こうべバイオガス」の使用により二酸化炭素の排出削減を図ることができます。
・公共交通機関の利用促進
神戸市では、1990年より近隣の市との連携で、毎月20日を「ノーマイカーデー」として自動車の使用抑制を呼びかけています。
また2003年10月より、市営バスや市営地下鉄で「エコファミリー制度」(土曜・日曜・祝日に大人1人につき、同乗する小学生以下の子ども2名までの運賃が無料となる制度) を実施し、公共交通機関の利用促進を進めています。
また、市営バスや市営地下鉄を利用して参加店舗で買い物するとサービスを受けることができる「エコショッピング制度」も実施しています。
・「もったいないやん! KOBE運動」の展開
神戸市地球環境市民会議と神戸市では、子どもから大人まですべての市民が、明るく・楽しく・積極的に環境に配慮した取り組みを呼びかける市民運動「もったいないやん! KOBE運動」を実施しています。
地球温暖化やごみ問題といった環境問題を解決するためには、一人ひとりが「もったいないやん!」の気持ちで、普段の生活を少し変えてみることで効果が上がります。
子どもと楽しみながら!神戸市環境教育エコチャレンジ
地球温暖化などさまざまな環境問題の改善を図っていくためには、自ら考え、環境に配慮した行動ができる市民を育てること、いわゆる「エコ市民」をつくることが必要です。
そのため神戸市は、次世代を担う子どもたちが、環境に配慮した行動を実践していくよう促す環境教育の仕組みづくり「こどもエコチャレンジ21事業」を立ち上げ、環境について学ぶ機会を提供しています。
主な活動としては、以下のような親子参加型のイベントが中心ですが、大人向けの「KOBE環境大学講座」や「エコに関する展示」なども開催されています。
・夏休みエコバスツアー … 親子で工場見学などを行うバスツアー
・エコチャレポイントラリー … エコ活動のポイントを集めるとプレゼントが当たるポイントラリー
・エコチャレゼミ … 親子で参加できる講座(クッキングや自然体験など)
まとめ
神戸市の環境教育についてご紹介しました。
子どもの頃から親しんだ環境教育は、大人になっても変わらず、市民一人ひとりに生き続けます。
そして、環境にやさしい取り組みに「気づき」「考え」「行動」できる市民づくりは、未来の「エコタウンまちづくり」へとつながっていきます。
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