昨今の感染症対策で家の換気を気にする人は増えていますが、マイホームを建てるなら家の換気システムも検討するといいでしょう。
住宅の24時間換気システムには種類がありますが、建築後に変更することは大がかりで現実的ではないので、あらかじめ特徴をおさえておくと安心です。
今回は、換気システムの種類と選び方について見ていきましょう。
マイホームを建てるなら知りたい!24時間換気システムの種類とは?
かつて壁紙や建材に使われる接着材の化学物質によるシックハウス症候群が問題となりました。
このような健康被害を防ぐため、現在の住宅では24時間換気することが建築基準法によって決められています。
現在採用されている24時間換気システムは、排気と給気の方法により3種類に分けられています。
では、それぞれの特徴を見ていきましょう。
第1種換気
排気と給気どちらも換気扇などの機械で換気する方法です。
機械の力で確実に換気をおこなえるメリットがあり、気密性の高い家にも効果的でしょう。
熱交換機を使用すると外気との温度差も解消されてさらに快適です。
導入コストが高くなる点、給気口のフィルター掃除など定期的なメンテナンスが必要となる点がデメリットでしょう。
第2種換気
排気は自然排気、給気は機械換気による方法です。
外気が入りにくく衛生的に優れている特徴があり、研究所や病院の手術室の換気として取り入れられることもあります。
ただし排気が弱く湿気がたまりやすいため、通常の住宅ではほとんど採用されていません。
第3種換気
排気は機械換気、給気は自然給気で換気をおこないます。
一般の住宅に多く採用されている方法で、コストが安く湿気がたまりにくいメリットがあります。
給気は外気がそのまま入ってくるので室内の冷暖房効果は弱まるでしょう。
マイホームの24時間換気システムの選び方は?
マイホームをこれから建てる場合、第1種換気または第3種換気のどちらかを選ぶことになるでしょう。
第1種換気は導入コストがかかり定期的なメンテナンスが必要になりますが、経済的な負担が賄えるのであれば、より快適な住環境を作れるでしょう。
アレルギー体質の家族がいるなど、毎日取り込む自宅の空気にこだわりたい人は第1種を検討するのがおすすめです。
熱交換機付きの第1種換気システムを採用すれば、家の冷暖房効率がよくなるのでエアコンの電気代を節約できるメリットもあります。
換気にそこまでコストをかけたくない人や定期的な掃除が難しい人は、一般的な第3種換気を利用するといいでしょう。