一戸建てを購入する場合、多くの人が2階建て以上の物件を選びます。
最近の複層階の物件では、各階とまではいかなくても2か所以上にトイレを設置するのが主流です。
しかし、1階以外にトイレを設置する必要があるのか迷う人も多いのです。
今回は、2階建ての物件を例に、戸建てで2階にもトイレを設置するメリットや注意点をご紹介します。
戸建てで2階にトイレを設置するメリット
2階にトイレがなければ、1階まで下りなければなりません。
2階を寝室にしている場合、夜中にトイレに起きると寝ぼけていたり、ふらついたりして階段を踏み外すことがよくあります。
とくに、高齢者や小さな子どものいるご家庭では注意が必要です。
子どもが通学・通勤するようになると、朝、家族の出かける時間が集中するためトイレが混雑することもあるでしょう。
2階にトイレを設備することで、夜の階段からの転落事故や朝の混雑が回避できるのが何よりのメリットです。
1か所のトイレに水漏れや詰まりなどのトラブルが発生しても、ほかにトイレがあれば困りません。
来客が多いご家庭なら、複数トイレがあると便利です。
家族が感染症に罹患した場合も、専用のトイレがあると安心でしょう。
核家族の場合、子どもが独立すると2階のトイレが不要になりますが、親との同居を考えるなら2階にトイレがあるほうが生活はしやすいです。
戸建てで2階にトイレを設置するときの注意点
2階にトイレを設置するには、配管や電気配線も必要になるため費用が高くなります。
しかし、増設するとなると工事が大掛かりになるため、できれば新築時に設備したいところです。
便器には寿命があり、おおむね10年程度で交換が必要です。
トイレが2か所あると、メンテナンス費用が多く必要なことにも注意しておきましょう。
日常の注意点としては、掃除の負担が増すことや子どもとのコミュニケーションが取りづらくなる点があげられます。
子ども部屋を2階にすることは多いですが、2階にトイレがあることで子どもが2階から下りてくる頻度は減ります。
思春期の子どものいるご家庭では、コミュニケーションのきっかけが減ってしまうとも言えるでしょう。
トイレの個室分、床面積が減る点や排水管が長くなるため、水漏れなどのトラブルが発生するリスクがある点にも注意が必要です。