戸建ての間取りを考えるとき、限りある面積のなかで床面積や収納スペースを増やすには、スキップフロアがおすすめです。
おしゃれな空間を演出できるスキップフロアは若い方を中心に人気が広がっていますが、家や使い方によっては注意点もあります。
今回は戸建ての購入を検討している方に向けて、スキップフロアのメリットと注意点についてご紹介します。
戸建ての間取りのひとつであるスキップフロアのメリットとは
スキップフロアとは、ひとつの部屋を段差や階段などによって縦に分けて利用する、いわゆる「中二階」「中三階」と呼ばれるスペースです。
主に平屋や狭小住宅で取り入れられることの多いスキップフロアは、住む方にとってさまざまなメリットがあります。
一つ目のメリットは、部屋数や収納スペースを増やすなど、空間全体を有効活用できる点です。
通常は空間を階数でしか分けられませんが、スキップフロアであれば高さを利用してもうひとつ空間を生み出せます。
狭小住宅の場合も、スキップフロアで書斎やワークスペースをつくりつつ収納スペースも確保できるため、使える面積を増やせるでしょう。
二つ目は、家全体を開放的で明るい空間にできるという点です。
スキップフロアは壁や階段ではなく高さで空間を仕切るため、光が家全体に届きやすく、開放感ある雰囲気になります。
見通しも良くなり声も聞こえやすいため、スキップフロアを子どもの遊び場にするのも良いでしょう。
傾斜地など家を建てにくい土地の場合でも、スキップフロアはおすすめです。
一般住宅だと傾斜地に建てるために、大掛かりな工事が必要になることもありますが、スキップフロアであれば土地の高低差を利用して間取りをつくれます。
戸建ての間取りにスキップフロアを取り入れる際の注意点
住む方によっては、スキップフロアはデメリットの多い間取りにもなり得ます。
構造上、家に段差が増えるためバリアフリーではなく、ご高齢の方は使いにくいと感じるかもしれません。
また、縦に空間が広がっているため空調がききにくく、電気代がかさみやすいのも注意点のひとつです。
壁や扉が少ないため、家族間のコミュニケーションが取りやすい反面、プライベート空間が少なくなることも考えられます。
子どもが小さなうちは問題なかったものの、大きくなって自分の部屋を持ちたくなったとき、スキップフロアでは自分の空間がつくりにくくなるかもしれません。
スキップフロアにするためにはその分コストもかかるため、家族のスタイルや好みに合わせて考えることが重要です。
